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低コストな軌道上衛星ドッキング技術を開発するStarfish、23年秋にミッション実施へ

2022.11.16 08:30

塚本直樹

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 軌道上での衛星ドッキング技術の実証を目指すStarfishは米国時間11月9日、来年秋に打ち上げミッションを実施すると発表した。

出典:Starfish

 Starfishはドッキング衛星の推進剤に化学燃料ではなく電気推進方式を採用することで、Northrop Grumman(ノースロップ・グラマン)やAstroscale(アストロスケール)が運用するサービス宇宙船よりも、小型かつ安価な宇宙船を製造することが可能になるとしている。

 来年秋のミッションでは、StarfishのOtter Pup実証衛星が地球低軌道へと打ち上げられる。ドッキングの相手となるのは、軌道上輸送機(OTV)だ。同実証衛星は来年夏に「Falcon 9」ロケットによって打ち上げられる。

 このミッションでは、衛星がドッキングターゲットの相対位置を決定し、軌道を決定するためのソフトウェア、およびランデブー、近接操作、ドッキング技術の実証を目的としている。

 Starfishの共同設立者であるTrevor Bennett氏は、「我々は以前の5%のコストで、衛星をドッキングさせようとしている」と語った。

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