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マスク氏、ウクライナへの「Starlink」支援中止を撤回

2022.10.17 14:45

塚本直樹

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 Space Exploration Technologies(SpaceX)を率いるElon Musk氏は衛星インターネットサービス「Starlink」のウクライナに対する費用支援について一時は中止を示唆したものの、すぐに継続を表明した。

 Musk氏はロシアによるウクライナ侵攻が始まった2月末に、真っ先にStarlinkの受信機の提供を発表。この支援の一部には、米国政府の資金が利用されているとの報道も登場した。Musk氏は、SpaceXがStarlinkによるウクライナ支援で8000万ドル(約120億円)を負担しているとも発言している。

 米国時間10月14日のCNNの報道によれば、SpaceXは9月に米国防総省に対して、ウクライナにおけるStarlinkの支援を続けることはできないとの書簡を送った。またMusk氏は在独ウクライナ大使からのウクライナ統治政策に関する「消え失せろ」というメッセージに対し、「それに従ったまでだ」と述べている。

 しかし、10月16日には「Starlinkはまだ赤字で、他の企業は何十億ドルもの税金を受け取っているが、我々はウクライナ政府に無料で資金を提供し続ける」とツイートして、ウクライナへの支援の継続を表明した。

 Musk氏がなぜ発言を翻したのかは不明だが、Starlink支援の中止に対する多くのネガティブなフィードバックが寄せられたことは、想像に難くない。一方で米国防総省がSpaceXによるウクライナ支援を、今後どのようにサポートするのかが注目される。

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