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中国の宇宙ステーション、追加モジュール「夢天」打ち上げに向け燃料注入
2022.10.14 10:05
中国は独自宇宙ステーション「天宮(てんぐう)」の追加モジュール「夢天(むてん)」の打ち上げに向け、現地時間10月9日に推進剤の注入を実施した。
天宮は2021年4月に打ち上げられたコアモジュール「天和(てんわ)」を中心とした宇宙ステーションで、宇宙飛行士の滞在や科学実験が可能だ。2022年7月には実験モジュール「問天(もんてん)」が打ち上げられ、今月には夢天の打ち上げが予定されている。また、宇宙飛行士の募集も開始された。
夢天は全長17.9メートル、直径4.2メートル、重量22トンのモジュールで、8月には海南島の文昌衛星発射場に到着し、組立とテストがおこなわれてきた。今回注入された推進剤は、天宮へのランデブーとドッキングに必要となる。なお、夢天の打ち上げには「長征5B」ロケットが利用される。
夢天には2基の太陽電池アレイが搭載されており、天宮への電力供給にも役立つ。夢天がドッキングした後、天宮はT字型の基本形状が完成することになる。中国は少なくとも10年間、天宮を運用する予定だ。