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アインシュタイン人形、若田飛行士とともに宇宙へ–ゼロGインジケーターに採用

2022.10.06 16:04

塚本直樹

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 米国時間10月5日に打ち上げられた「Crew-5」では、物理学者のアルベルト・アインシュタインを模した人形が「ゼロGインジケーター」として、共に宇宙へと渡った。

出典:NASA TV

 Crew-5では日本人の若田光一宇宙飛行士ら4人が、Space Exploration Technologies Corp(SpaceX)の「Falcon 9」ロケットと「Crew Dragon」宇宙船により、国際宇宙ステーション(ISS)へと向かう。ISSとのドッキングは、米国時間10月6日の深夜が予定されている。

 ゼロGインジケーターとは、宇宙船内が無重力(微重力)になったことを、浮遊することで知らせるツールだ。米航空宇宙局(NASA)が予定している月探査ミッションでは、「Orion」宇宙船内に「Shaun the Sheep(ひつじのショーン)」の人形が搭載される。

 アインシュタインといえば、「重力による加速と、力の作用によって生じる力学的な加速は等価である」という「等価原理」を導き出した人物だ。アインシュタインの人形は、打ち上げられた宇宙船の内部で、この原理の正しさを実証したことになる。

 SpaceXによるISSへの打ち上げミッションでは、これまで地球儀やスパンコールの恐竜、スターウォーズのグロッグ、ペンギン、カメ、犬、サルなどの人形が、ゼロGインジケーターとして宇宙へと打ち上げられてきた。

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