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小型月探査機「CAPSTONE」、軌道修正中にセーフモード移行–問題を特定できず

2022.09.13 08:30

塚本直樹

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 米航空宇宙局(NASA)が資金を提供する小型月探査機「CAPSTONE」が、軌道修正マヌーバ中に不具合を起こし、セーフモードに移行したことが米国時間9月10日に発表された。

 CAPSTONEは6月に打ち上げられた探査機。月探査計画「Artemis」で月周回軌道に設置される有人拠点「Gateway」の建設のために必要なデータを収集する。

 NASAの報告によると、CAPSTONEは9月8日に3回目の軌道修正マヌーバを行っていた。しかし、燃料関連で、特定できていない問題が発生したとされている。

 CAPSTONEの運用は、コロラド州を拠点とするAdvanced Spaceが担当している。このようなセーフモードへの移行は、7月の打ち上げ直後に発生した通信障害に類似していることが指摘されている。

 Advanced Spaceは今回のトラブルについて、「ミッションオペレーションチームは探査機と通信しながら、異常の解決に取り組んでいる」と述べている。

(出典:Advanced Space/Tyvak, a Terran Orbital Company)
(出典:Advanced Space/Tyvak, a Terran Orbital Company)

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