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スペースデータ、「プライベート宇宙ステーション」の販売を開始–企業や個人が所有

2025.05.27 14:30

UchuBizスタッフ

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 スペースデータ(東京都港区)は5月27日、企業や個人が所有できる「プライベート宇宙ステーション」の販売を開始した。具体的な引き合いもあり、第1号案件の提供に向けて、関係先との協議、準備を進めているという。

 プライベート宇宙ステーションについては、研究開発や観光、エンターテインメントのほか個人の居住空間や資産としての保有など多様な用途に対応する新しい宇宙インフラと説明する。

 世界の複数の宇宙ステーションメーカーと連携して、クライアントのニーズに沿ったメーカー選定や機体カスタマイズ、宇宙ステーション運用支援、資金調達、財務戦略などのサービスを同社が提供する。企業や個人が宇宙空間を資産戦略の範囲として組み込めるようになり、宇宙事業への参入障壁が大幅に下げることになるという。

 プライベート宇宙ステーションの運用支援として、「宇宙旅行サービス」の提供も予定している。具体的には、宇宙輸送手配や宇宙での滞在サポート、宇宙環境での活動プログラムなどを提供。宇宙ステーションの所有者や利用者がスムーズに宇宙に行って快適に過ごせるよう包括的に支援すると説明する。地球上でも宇宙旅行を楽しめるように、同社のデジタルツイン技術を活用した「バーチャル宇宙旅行サービス」も提供する予定。

 現在、米航空宇宙局(NASA)が主導して運用している国際宇宙ステーション(ISS)は2030年の退役が予定されている。NASAはISSの後継を維持するため、「商用地球低軌道開発(Commercial Low earth orbit Development:CLD)」プログラムを進めて、企業が保有、運用する宇宙ステーションの設計、開発を支援している。2030年代には民間宇宙ステーションが地球低軌道(LEO)で運用される時代が到来すると期待されている。

プライベート宇宙ステーションと宇宙旅行のイメージ(出典:スペースデータ / YouTube)

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スペースデータ プレスリリース

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