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太陽風研究するキューブサット「CuSP」、Artemis Iで打ち上げ

2022.08.23 15:50

塚本直樹

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 米航空宇宙局(NASA)によってまもなく実施される月探査ミッション「Artemis I」では太陽風を研究するキューブサット(小型衛星)の「CuSP(CubeSat to study Solar Particles)」が打ち上げられる。

 Artemis Iの主なミッションは、無人の宇宙船「Orion(オライオン)」を月周回軌道へと打ち上げるのが主な目的だ。同時に10機のキューブサットも打ち上げられ、さまざまなミッションが進められる。

 Southwest Research Institute(SwRI)によるCuSPは、太陽周回軌道へと投入される。太陽から地球に向かう太陽放射(太陽風)を研究する。

 巨大な太陽風の放射(太陽フレア)によって引き起こされる現象としては、無線通信の障害や人工衛星、電力網、そして宇宙飛行士や航空機の乗務員への影響が知られている。これらの太陽風の予測(宇宙天気)を正確に知ることは、これまで困難だった。

 CuSPには超熱的イオン分光器(SIS)、小型電子/用紙望遠鏡(MERiT)、ベクトルヘリウム磁場系(VHM)が搭載される。低エネルギー粒子と高エネルギー粒子、そして磁場の強さと方向を計測し、太陽風が地球に到達する何時間も前にその兆候を知ることができるという。

CuSPは太陽フレアを含む太陽風を分析する(出典:NASA's Goddard Space Flight Center)
CuSPは太陽フレアを含む太陽風を分析する(出典:NASA’s Goddard Space Flight Center)

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