UAEの小惑星帯探査ミッション、「H3」ロケットで2028年に打ち上げ

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UAEの小惑星帯探査ミッション、「H3」ロケットで2028年に打ち上げ

2024.10.11 15:30

UchuBizスタッフ

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 三菱重工業とアラブ首長国連邦宇宙庁(United Arab Emirates Space Agency:UAESA)は10月11日、打ち上げ輸送サービス契約を正式に締結したことを発表した。アラブ首長国連邦(UAE)の小惑星帯(アステロイドベルト)探査ミッション「Emirates Mission to the Asteroid Belt(EMA)」を「H3」ロケットで打ち上げる。

 UAESAは、EMAに向けて探査機「MBR Explorer」の開発を主導している。UAEの旗艦ミッションであるEMAは火星ミッション「Emirates Mars Mission(EMM)」の後継。2028年第1四半期に打ち上げられる予定。

 EMAは太陽系の基盤やアステロイドベルトで発見された生命の構成要素の存在と起源についての理解を深めるとともに、小惑星から資源を採掘する可能性も探る。

 EMAは探査機開発に6年、目的地への航行に7年という13年間のミッション。火星より遠いアステロイドベルトに航行し、複数回の近接フライバイでアステロイドベルトに存在する6つの小惑星を観測、最終的には小惑星「Justitia」(ジャスティシア)に接近して着陸する予定

 今回のミッションは、2018に打ち上げられた「KhalifaSat」、2020年に打ち上げられたEMMに続いて、三菱重工がUAE国家ミッションに提供する3回目の打ち上げサービス契約となる。

調印式(出典:三菱重工)
調印式(出典:三菱重工)

関連情報
三菱重工プレスリリース

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