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スターリンクなどの低軌道衛星インターネットにより多くの周波数を解放–米連邦通信委員会
2024.10.03 16:53
米連邦通信委員会(FCC)は米国時間9月26日、「Starlink」をはじめとする、地球低軌道(LEO)などの静止軌道(GEO)以外を周回する衛星(Non Geostationary Orbit:NGSO)にさらに多くの周波数帯域を解放すると発表した。
FCCによれば、住宅アンテナなど固定地点に提供される衛星通信用にNGSO事業者に対して17.3〜17.7GHzの周波数が解放される。NGSO事業者は電力制限やその他の条件を遵守しながら、EchoStarやDirectTVといった静止軌道衛星事業者とこれを共用する必要がある。
17GHz帯域でNGSO事業者が活用する固定衛星通信サービス(Fixed-satellite service:FSS)の宇宙から地上へのダウンリンクは、既存のGEO衛星とプライマリベースで互換性があると決定した。一方で17.7〜17.8GHz帯域のNGSO FSSダウンリンクは、既存と将来のFSS事業からの同様の干渉保護を主張することはできないと、公開草案で述べている。
FCCはニュースリリースで「この措置は周波数効率と競争を促進し、衛星通信事業者が未提供地域やサービスが不十分な地域への、高速インターネットサービスを展開する能力を拡大する」と述べている。
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FCC発表(PDF)