将来宇宙輸送システム、「次世代宇宙港」でワーキンググループ創設--参加企業を募集

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将来宇宙輸送システム、「次世代宇宙港」でワーキンググループ創設–参加企業を募集

2024.04.15 08:30

UchuBizスタッフ

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 将来宇宙輸送システム(東京都中央区)は4月12日、同社が目指す高頻度な宇宙輸送サービスのために必要な「次世代宇宙港(New Space Port:NSP)」ワーキンググループ(NSP-WG)を創設することを発表した。

 陸上だけでなく、洋上にも検討の範囲にして、これまでにはない斬新で実用性の高い宇宙輸送拠点を計画するという。4月24~26日に東京ビッグサイトで開催される展示会「SPEXA」(Space Business Expo)でメンバーを募集する。

 NSPは、今後拡大する宇宙輸送の需要に応えるための拠点と説明。打ち上げや着陸に加えて、来場者をより多くするために商業施設やライブ会場、エネルギー施設、災害対策など宇宙輸送に関わる幅広い施設との組み合わせを想定しているという。

 ワーキンググループは、方向性を定めた上で概略の実現可能性調査(フィージビリティスタディ)も進めて、将来的に建設プロジェクトが組成される場合に利用できる成果物を作成するとしている。概略スケジュールは以下を考えている。

2024年 4月=SPEXAで問い合わせを受け付け、メンバーを募集
2024年 5月=参加表明期間
2024年 6月=参加表明企業との協議、本申し込み、覚書締結
2024年 7月=NSP-WGのキックオフ
2024年10月=ロードマップ(案)の作成
2025年 2月=ロードマップ(案)に基づく事業計画(案)の作成
2025年 5月=中間とりまとめ、フィードバック反映など
2025年 8月=ビジュアルの作成
2025年10月=まとめ

 NSP-WGの詳細についてはSPEXAのブースで対応するという。同社は、再使用型ロケット「ASCA-1」の開発を発表した。米ロケットエンジン専業メーカーUrsa Major Technologiesの3Dプリント製エンジン「Hadley」をASCA-1に搭載する。

(出典:将来宇宙輸送システム)
(出典:将来宇宙輸送システム)

関連情報
将来宇宙輸送システムプレスリリース(PR TIMES)

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