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H3ロケット、3号機などの一部を公開 種子島で組み立てへ
2024.03.22 14:30
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宇宙航空研究開発機構(JAXA)と三菱重工業は21日、H3ロケットの機体を愛知県の飛島工場で報道陣に公開した。まもなく打ち上げ場がある鹿児島県・種子島に運ばれ、エンジンなどの他の部品と組み立てられる。
公開されたのは、H3ロケットの機体のうち、液体水素のタンクなどからなる1、2段目の部分で、それぞれ長さは約37メートルと約12メートル。1段目は2024年度内に打ち上げる予定の3号機に、2段目は4号機以降に使われる予定だ。
H3ロケットは、H2Aロケットの後継機として開発され、年6回の打ち上げをめざしている。昨年3月に1号機の打ち上げに失敗した後、対策を施した上で今年2月に2号機の打ち上げに成功した。
三菱重工の新津真行・H3プロジェクトマネージャーは「我々としてはまだ1機しか成功していないという気持ちで、真摯(しんし)にデータに向き合って異常な兆候がないか、しっかりと見ながら次の打ち上げも成功させたい」と話した。(杉山歩)
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(この記事は朝日新聞デジタルに2024年3月21日17時41分に掲載された記事の転載です)