KDDI、衛星ブロードバンド「スターリンク」法人版に2プラン追加

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KDDI、衛星ブロードバンド「スターリンク」法人版に2プラン追加

2024.03.08 17:01

飯塚直

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 KDDIは3月8日、法人向け衛星ブロードバンドサービス「Starlink Business」に「UTシェアリング」と「従量データ」の2プランを追加した。

 Starlink Businessは、陸上では自治体や建築現場などで自然災害時の緊急通信インフラや通信インフラの未整備エリアでの新しい通信インフラとして利用されているという。海上では、海運会社や漁業組合、客船運航会社などが、船内での通信改善や従業員の福利厚生改善、緊急時の迅速な連絡手段として活用している。

 今回新たに追加されたUTシェアリングプランは、1回線契約で2台の衛星アンテナ(User Terminal:UT)の同時利用や通信容量の共有が可能。事前に提供する2台目のアンテナへ即時交換に対応する。

 陸上では、災害時などの即時交換機として利用できるほか、事業継続計画(BCP)向けに通信費の低減策として利用できると説明。海上では、船上での2台の同時利用や即時交換機としての利用を想定する。

UTシェアリングプランのイメージ(出典:KDDI)
UTシェアリングプランのイメージ(出典:KDDI)

 もう一方の従量データプランは、管理画面の「KDDIカスタマーコンソール Web」から追加申し込みすることで契約容量超過後も速度はそのままで従量制で利用できるようになる。

 船で利用可能とした海事向けサービス「Starlink Business マリタイムプラン」は、データ利用量を超過すると通信が停止する仕様となっているが、従量データプランを申し込むことで容量超過後も利用できる。使用量アラート通知機能も備えており、契約者あてに日本語と英語の両方で通知メールを送付できるという。

 陸上では災害時の通信の継続、海上では通信継続で緊急時の通信手段の確保、乗船客への通信サービス継続としての利用を想定している。

これまでは月間データ利用量が上限に達するとネットにアクセスできなくなり、ほかの拠点と連絡が取れなくなる。従量データプランであれば、簡単に追加でき、容量の上限を超えても、通信できるという(出典:KDDI)
これまでは月間データ利用量が上限に達するとネットにアクセスできなくなり、ほかの拠点と連絡が取れなくなる。従量データプランであれば、簡単に追加でき、容量の上限を超えても、通信できるという(出典:KDDI)

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