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amulapoなど、鳥取県から補助金–VR/ARで月面宇宙機の開発を3次元に可視化
2024.02.19 17:06
amulapo(東京都新宿区)は鳥取県の補助事業である「産業未来共創研究開発補助金『未来挑戦型』(宇宙産業)」に1月4日に採択された。2月19日に発表した。補助金限度額は最大1000万円。事業機関は最長24カ月。
鳥取県の産業未来共創研究開発補助金は、県内での新しい製品や技術、サービスを開発するために調査や研究開発などを支援するのが目的。amulapoはアイコンヤマト(鳥取県鳥取市)や東北大学 吉田和哉研究室、鳥取大学 辻田勝吉研究室(工学研究科 機械宇宙工学専攻)と連携して事業を進める。
補助金を受けるのは、仮想現実(VR)や拡張現実(AR)を含めたXRでのデジタル技術を活用して月面宇宙機の研究開発を促進するための3次元可視化システム。3次元可視化システムは、月面での宇宙機などの開発する際に物理演算のシミュレーターとXRを利用して3次元可視化技術を連携させて、エンジニア同士やビジネスプロモーション上で相互理解が促進されることが目的と説明する。
物理演算については、従来から利用されているシミュレーターなどで計算させ、その計算結果を今回のシステムで統合することで擬似的に統合型シミュレーターのような役割を果たせるとしている。
amulapoのVR/ARをはじめとするXRを活用することで、これまでにない仮想空間で仮想化し、単に見るだけでなく、その場にいる感覚を体験できるような、一段上のコミュニケーションが取れることを目指していると解説する。
3次元可視化システムを連携して開発し、月面開発事業者として実際の月面開発事業でのコミュニケーションツールとして実際に活用されること、月面開発事業者側のシステムとして納入することを補助金事業としての最終目標にしている。