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赤道地下に大量の氷、3km以上の層–溶ければ火星に浅い海、欧州探査機が発見
2024.01.22 07:30
欧州宇宙機関(ESA)の火星探査機「Mars Express」が火星の赤道で、溶ければ火星を浅い海で覆えるほどの大量の氷を発見したことがGeophysical Research Lettersに報告されている。
Mars Expressは2003年6月に打ち上げられた探査機で、火星の大気や地下構造を調査している。火星では、これまでも赤道付近で氷の存在が確認されていたが、より大量の氷の存在が示唆されている。
今回発見された火星の氷は、厚さ数百メートルの固まった灰と乾燥した塵の地殻に覆われ、地下3.7kmまで続いている。氷は純粋なブロックではなく、塵に大きく侵食されているという。深さ1.5〜2.7mで火星を覆うのに十分な量の水に相当する。
低緯度や赤道直下の氷の存在は、過去の火星の気候が大きく異なっていたことを示唆している。赤道近くに存在するため、将来の有人ミッションでの利用が期待されるが、非常に深く埋まっているためアクセスは難しいとみられている。
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