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火星で「水が豊富な場所」はここだ–詳細地図公開、有人着陸の候補に

2023.11.01 11:17

塚本直樹

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 米航空宇宙局(NASA)が資金を提供するSWIM(Subsurface Water Ice Mapping)プロジェクトは、火星の水(地下氷)の分布を示す詳細な地図を公開した。将来の有人探査における着陸場所の決定に役立つ可能性がある。

 同地図は、火星周回機「Mars Reconnaissance Orbiter」の高解像度カメラを用いて作成された。火星は北部の中緯度地域の大気が比較的厚く、着陸に挑む宇宙船の速度を容易に落とせるため、宇宙船の着陸に適していると考えられている。その中でも氷が豊富な地域は、着陸後に容易に水資源を得られる可能性がある。

(出典:NASA/JPL-Caltech/Planetary Science Institute)
(出典:NASA/JPL-Caltech/Planetary Science Institute)

 水は飲料水や農業、さらには酸素と水素を生成する原料として使用できる。また、ロケット燃料の一部としても使用できる。これによって、飛行士は地球からの補給に頼ることなく、火星での長期滞在が可能になる。

 氷の存在は、火星の気候史や過去に液体の水が存在した可能性を探るための重要な手がかりともなる。宇宙飛行士やロボットが氷のコアを掘削し、火星の過去の環境や生命の可能性に関する情報を収集できる。

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