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月着陸を目指す「SLIM」、月周回軌道投入に成功–探査機の状態も正常
2023.12.25 20:30
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は小型月着陸実証機(Smart Lander for Investigating Moon:SLIM)の月周回軌道投入に成功したことを12月25日に発表した。日本時間午後4時51分に月周回軌道に入った。
SLIMの月周回軌道は、周期約6.4時間、月に最も近いところ(近月点)では高度約600km、月から最も遠いところ(遠月点)では高度約4000km、月の北極点と南極点を結ぶ楕円軌道になる。計画通りの軌道変更を達成。探査機の状態も正常という。
今後は2024年1月中旬までに遠月点を低下させ、高度約600kmの円軌道に軌道を調整した上で近月点を降下し、着陸開始への準備を始める。1月19日に近月点を高度15kmまで低下させ、日本時間1月20日午前12時に着陸降下を開始し、午前12時20分頃の月面着陸を予定している。
SLIMは、X線分光撮像衛星(X-Ray Imaging and Spectroscopy Mission:XRISM)とともに「H-IIA」ロケット47号機に搭載され、鹿児島県の種子島宇宙センターから9月7日に打ち上げられた。
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JAXAプレスリリース