ニュース
Windows用天体撮影ソフト「ステラショット」新版、発売開始
2023.12.14 09:00
天文関連製品を開発するアストロアーツ(東京都渋谷区)は12月13日、Windows用天体撮影ソフトの最新版「ステラショット3」の発売開始を発表した。税込価格はパッケージ版が3万6300円、ダウンロード版が3万1185円。30日間無料で利用できる試用版も用意する。
ステラショットは、天体の位置計算・星図表示と、赤道儀やカメラ、オートガイダーなどの機器をまとめて制御できると表現するオールインワン天体撮影ソフト。望遠鏡での天体導入からピント合わせ、フィルター選択、構図の調整、撮影や電視観望などの機能や高度なアシスト機能を備えているのが特徴という。
約4年ぶりのバージョンアップとなった最新版では、撮影した画像をリアルタイムに合成し、画像の露光を積算する機能「ライブスタック」を搭載している。
撮影された画像を解析し、グラフ化してフォーカスの判断を補助する機能、電動フォーカサーを使ったオートフォーカス機能、CMOSカメラの冷却や徐温、オフセット設定などの機器制御も拡充。極軸補正機能を改善するとともに、オートガイドのキャリブレーション時間を短縮するなど、使いやすさを向上させていると説明する。
日時や暦、接続中の主要機器など重要な情報をより見やすいように画面インターフェースを変更するとともに、機能をより直感的に選択できるように変更しているという。
同社によると、新たにサポートしたカメラなどを追加することで計100以上の機材に対応し、それぞれの機材をより細かく制御できると説明。CMOSカメラは、防露ヒーター制御なども追加され、プライムフォーカス(鏡像)にも対応。望遠鏡のコントロールでは、ディザリングの枚数指定、ホームパーク制御も可能になっている(一部機種のみ)。
専用コントロールボックス「GearBox」(別売)の利用時には、従来のWi-Fi接続に加えて、既存の無線LANネットワークに参加できるようになるWi-Fi子機動作、LANケーブルを使用した高速通信のサポートに対応する。
天文シミュレーションソフトの最新版である「ステラナビゲータ12」と連動した望遠鏡制御などユーザーからの要望を取り入れた機能改善を多数行っているという。