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火星探査車「Perseverance」、岩石オタクの天国を発見–生命の痕跡を探すのに最適
2022.06.20 16:36
米航空宇宙局(NASA)によると、火星で運用中の探査車「Perseverance(パーシビアランス)」が興味深い岩石の大量にある場所を発見した。詳しく調査すべき岩石がいたるところにあり、「岩石オタクの天国」だという。
問題の場所は、遠くから見ると“ベーコン”と似た模様があるため、「bacon strip」と呼ばれていた。その後、米国バージニア州の景勝地にちなんで現在は「Hogwallow Flats」と呼ばれている。
米CNETの報道によると、ここは「ジェゼロ」クレーターの内部で、川が作ったデルタ地帯だそうだ。火星に微生物が存在したかどうか調べるための、主要な調査地点の1つだという。
Perseverance計画に参加している科学者のKen Farley氏は、「このデルタ底部にある岩を調べ、古代生命の痕跡を探す計画だ。ここにある岩石は、かつて『ジェゼロ湖』の底に積もった泥だっただろう」と述べた。
Perseveranceは、2020年7月に打ち上げられ、2021年2月に火星へ到着した探査車。火星の地表を移動しながら、撮影をしたりサンプルを採集したりしている。集めた岩石や堆積物、大気のサンプルは、別のローバーなどを使って地球まで持ち帰る予定。