ニュース
日米などの学生による火星探査機開発プロジェクト「KARURA」、2回目のクラファン
2023.11.17 09:00
日米台の3カ国の学生が火星探査機(ローバー)を開発するKARURAプロジェクトは11月17日、2回目のクラウドファンディングを開始した。クラウドファンディングサービス「READYFOR」を利用し、12月24日まで支援を受け付けている。目標金額は100万円。目標金額を達成した場合のみ支援金が提供される「All-or-Nothing」形式となっている。
KARURAプロジェクトは、火星を想定したローバーを作り、毎年6月に米ユタ州で開催される大学生を対象とした世界最高峰というロボット工学コンテスト「University Rover Challange」(URC)への出場を目指している。
前回のクラウドファンディングとスポンサーからの支援で約100万円の支援金を獲得。部員からの集金などによる資金50万円を加えた合計約150万円で試作機2機を制作しているという。URCの出場に向けて制作している本番用ローバーについては、10月の段階で約250万円が不足している。
経費を削減するなどしてきたが、より高度な開発が求められる今後を考え、2回目のクラウドファンディングでの資金調達を決定。調達した資金については、ローバー制作費用、URC参加費、渡航費などに利用する。
URCは、2023年12月に第1次書類審査(PDR)、2024年3月に第2次書類審査(SAR)を予定。書類審査を通過し、本選出場となった場合に3回目のクラウドファンディングを開始する予定だという。
KARURAプロジェクトは4月に試作1号機を完成。9月には、鳥取砂丘月面実証フィールド「ルナテラス」で試験走行させている。