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ソフトバンクも「スマホと衛星の直接通信」を導入する?–宮川社長の回答は

2023.11.08 18:18

小口貴宏(編集部)

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 ソフトバンクで代表取締役社長執行役員兼CEOを務める宮川潤一氏は11月8日の決算会見で、KDDIが2024年中のサービス開始を表明しているスマートフォンと衛星の直接通信についてコメントした。

 KDDIは、Space Exploration Technologies(SpaceX)の「Starlink」を活用して、2024年中にSMSを、2025年以降に通話とデータ通信サービスの提供を目指している。

 一方、ソフトバンクの宮川氏はスマートフォンと衛星の直接通信について「まだやれるというところまでは議論していない」とし、次のように述べた。

 「『成層圏通信プラットフォーム(HAPS)』の研究を積み重ねることと(衛星のスマートフォンの直接通信の提供は)イコールだと思っている。最終的には低軌道衛星からの直接通信もHAPSと同じような機材で提供できると思う。(中略)HAPSのように上空からの電波と地上からの電波の干渉を防ぐ技術は、衛星とスマートフォンの直接通信にも有効」(宮川氏)

 さらに、国産の低軌道衛星ブロードバンドの必要性にも言及。「今はStarlinkやOneWebを使っているが、いつの日か、日本の企業が低軌道衛星をしっかり打ち上げて、日本流の低軌道衛星の仕組みを作って、モバイルダイレクトの仕組みが実現するといいなと思っている」とも述べた。

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