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中国、月裏側からのサンプルリターン目指す「嫦娥6号」を2024年に打ち上げ

2023.10.03 11:47

塚本直樹

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 中国国家航天局(CNSA)は現地時間9月29日、月の裏側からのサンプルリターンを目指す「嫦娥6号」を2024年に打ち上げると発表した。

出典:CNSA/CLEP

 CNSAによれば、嫦娥6号を支援するための月中継衛星が2024年前半に打ち上げられる。嫦娥6号の重量は約8.2トンで4つの主要パーツから構成され、海南島の文昌衛星発射場から打ち上げられる。ミッション期間は約2カ月が予定されている。

 嫦娥6号は月の南極付近にあるエイトケン盆地内の、アポロクレーター南部に着陸する。着陸船は地表からすくい上げたり、ドリルを使ったりして2kgのサンプルを採取する。そして上昇機がサンプルを月周回軌道へと送り、軌道上のサービスモジュールとドッキング。サービスモジュールが地球へと再突入し、サンプルを回収する。

 嫦娥6号のサンプルからは、月のマントル由来の物質の分析が期待されている。これにより、月の成り立ちや層がどのように分化したのかが解明される可能性がある。

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CNSA

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