完全再使用型の宇宙往還機のサイジングにコンピューターシミュレーションを活用

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完全再使用型の宇宙往還機のサイジングにコンピューターシミュレーションを活用

2023.07.31 17:05

飯塚直

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 将来宇宙輸送システム(東京都中央区)は7月31日、モルゲンロット(東京都港区)との間で、完全再使用型の単段式宇宙往還機(Single Stage To Orbit:SSTO)の実現に向けたコンピューターシミュレーションに関する共同研究契約を締結したと発表した。

 将来宇宙輸送システムが目指す「誰もが宇宙にアクセスできる時代を創る」というビジョンの実現には、前提として、持続可能な経済社会を創ることが必要不可欠だという。モルゲンロットは「コンピューティングパワーを世界中の誰にでも」をビジョンに掲げ、クラウドで計算力をソリューションとして提供している。

 将来宇宙輸送システムによると、低価格、高頻度、高信頼性を実現するSSTOの開発に着手する上で重要となるのが、コンピューターシミュレーションだという。

モルゲンロットのビジネスモデル(出典:将来宇宙輸送システム)
モルゲンロットのビジネスモデル(出典:将来宇宙輸送システム)

 そこで、再生可能エネルギーを使用して画像処理プロセッサ(GPU)をクラウドサービスとして提供する「Morgenrot Computing Power Pool(M:CCP)」の活用可能性を検討するため、初期検討期間で試験的に利用する。両社で、往還機のシステム成立性や最適なサイジングなどを検討する。

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