月面探査車「YAOKI」のダイモン、プレシリーズAラウンドで1億4000万円を調達

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月面探査車「YAOKI」のダイモン、プレシリーズAラウンドで1億4000万円を調達

2023.07.13 13:21

飯塚直

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 月面探査車「YAOKI」を開発するダイモン(東京都大田区)は7月13日、プレシリーズAラウンドでケップルDX1号(運営:ケップルキャピタル)を引受先とするエクイティファイナンス、複数の金融機関からの融資で総額1億4000万円を調達したと発表した。

 ダイモンは、超小型、超軽量という月面探査車のYAOKIを開発。センサーやモーター、バッテリー、通信機など、ロボットに必要な要素技術を搭載し、月面で実証実験を支援する。今後の月開発に向けた、月面ミッションに挑戦するとともに、安価で高頻度に利用できる月面実験プラットフォームとしてのサービス提供を見込んでいる。

 同社は、継続的に複数台の機体を月に送り込み、さまざまな企業による月面での実証、実験、データ取得を実施する予定。

 1回目のミッションとして、2023年秋以降に米Intuitive Machinesの月着陸船「Nova-C」にYAOKIを乗せ、月の南極付近に送り込む予定。月面着陸後、YAOKIは地球からのリモート操作で月面を走行、月表面を接写して画像を送信するなど、超小型ロボットによる月面運用を実施する。

 2回目のミッションとして、Astrobotic Technologyと月輸送契約を締結しており、2024年以降に実施する予定。その後も継続的な機体の打ち上げを計画しており、月輸送契約について交渉を進めているという。

 今回調達した資金については、今後の月面ミッションに向けた、技術開発に活用する予定だとしている。

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