特集
楽天「スペースモバイル計画」実用化へ前進、中国月面基地にUAEなど参加へ–3分で読める先週の宇宙トピックまとめ(6月19~25日)
中国月面基地の最新動向や、楽天モバイルが導入を目指す米AST SpaceMobileの衛星通信実験、ElevationSpaceの初号機のペイロード枠完売まで、先週1週間(2023年6月19日~6月25日)のニュースから注目すべき3本をまとめた。
中国月面基地、ロシアのほかパキスタンやUAEなども参加表明
中国の月面基地計画「国際月面研究ステーション」(ILRS)に、ロシア、パキスタン、アラブ首長国連邦(UAE)、アジア太平洋宇宙協力機構(APSCO)が署名した。さらにマレーシアやベネズエラを含む、10以上の国や組織が、協定の参加に向けて交渉中だという。
楽天モバイルの「スペースモバイル計画」実用化へ前進
楽天グループなどが出資する米AST SpaceMobile(AST)は現地時間6月21日、地球低軌道(LEO)衛星とスマートフォンの直接通信によるダウンロード試験を実施し、下り10.3Mbpsを達成したと発表した。楽天モバイルも導入を目指すASTのサービスは、人工衛星から地上のスマートフォンに対して直接4G / 5Gのカバレッジを提供する点が特徴となる。
ElevationSpace、2025年打ち上げ初号機のペイロード枠が完売–2号機を前倒し
国際宇宙ステーション(ISS)に代わる宇宙環境利用プラットフォームの開発に取り組んでいるElevationSpaceは、2025年に打ち上げる小型衛星のペイロード搭載量が積載可能上限に到達し、搭載枠の販売を終えた。