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2040年までに「有人火星探査」は実現できる?–NASA関係者が見解
2023.05.25 13:02
米航空宇宙局(NASA)のJim Reuter氏は米国時間5月17日、2040年までに火星に宇宙飛行士を降り立たせるのは「大胆な目標だ」と発言した。
NASAの宇宙技術ミッション本部(STMD)で上級幹部を務めるReuter氏は、ワシントンDCで開催されたイベント「Human to Mars Summit」にて、今後の有人火星探査の見通しを語った。
Reuter氏によれば、2033年までに宇宙飛行士が火星を周回することは可能だという。しかし、火星に宇宙飛行士を降り立たせるには「必要な技術を開発するには時間が足りない」とも述べている。また、NASAの探査システム開発ミッション本部(ESDMD)で上級幹部を務めるJim Free氏は「火星ミッションの最初の着陸には、Space Exploration Technologies(SpaceX)のStarshipの完成が必要だ」としている。
NASAは現在、月を周回する有人基地「Gateway」の建設計画を進めている。そしてこのGatewayと月面での宇宙飛行士の滞在をつうじて、火星着陸ミッションのトレーニングを予定している。