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ispaceに続く民間月着陸ミッション、米Astroboticが次々回打ち上げにFalcon Heavyを選定
2023.04.28 15:04
2023年夏に第1回目の月着陸ミッションを計画している米Astroboticsは、同社が2026年を予定している第3回目の月着陸ミッションにおいて、Space Exploration Technologies(SpaceX)の「Falcon Heavy」ロケットを利用すると発表した。
Astroboticは米航空宇宙局(NASA)による商業月面輸送サービス「Commercial Lunar Payload Services(CLPS)」に参加しており、月の南極付近に数百kgのペイロードの輸送を目指している。
Astroboticは現在、2機種の月着陸船を揃えている。「Peregrine」は最大120kgのペイロードの搭載が可能で、より大型な「Griffin」は500kgのペイロードが輸送できる。Peregrineは2023年の夏以降に実施されるAstroboticの月着陸ミッションにて、そしてGriffinは2024年後半実施される2回目のミッションでFalcon Heavyにより打ち上げられる。
そして、Astroboticは2026年に、CLPSのもとで3回目の月着陸ミッションを実施する。同社の月面システム担当ディレクターのMichael Provenzano氏によれば、「ミッションではFalcon Heavyの能力をほとんど使い切る」という。