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主鏡を調整し終えたジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡、ピントの合った画像を公開
2022.03.17 14:06
米航空宇宙局(NASA)は、「James Webb Space Telescope(JWST、ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡)」の主鏡調整作業が終わったとして、焦点の合った撮影画像を公開した。
ウェッブ宇宙望遠鏡は、NASAと欧州宇宙機関(ESA)、カナダ宇宙庁(CSA)が共同運営している天体観測用の望遠鏡。2021年12月25日に打ち上げられ、望遠鏡を太陽の熱から守るサンシールドを展開しながら移動し、2022年1月24日に観測地点である太陽-地球系ラグランジュ点2(L2)付近の軌道に到着した。
主鏡の調整は、観測開始に向けて光学系を調整する作業の一段階。18枚ある主鏡それぞれの向きや位置、焦点を操作し、設計通りの精度を出せるようにした。
今後は、撮影用のカメラを含めた光学系全体の調整作業に入る。この作業には、5月初めごろまでかかる予定。その後、2カ月かけて観測機器を調整する。完全な状態で撮影した画像と計測データは、夏に公開できるとしている。