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4月20日午後は部分日食、見られるのは関東以西の太平洋側一部地域

2023.04.05 14:46

佐藤信彦

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 国立天文台(NAOJ)によると、4月20日午後に日本の一部地域で観測可能な部分日食が起きる。見ることのできる地域は、南西諸島、九州南部、四国南部、近畿南部から関東南部にかけて、伊豆諸島、小笠原諸島など。

 日食は、月が太陽の手前を横切ることで、太陽の全体や一部が隠される現象。今回の日食は、日本では部分日食だが、インド洋やオーストラリア、東ティモール、インドネシア、太平洋の各一部地域では皆既日食、インド洋と太平洋のごく一部地域では金環日食になる。

日食の起きる仕組み(出典:国立天文台)
日食の起きる仕組み(出典:国立天文台)

 日本で欠けて見える範囲(食分)は、比較的大きな小笠原でも0.271と小さい。主な地点の日食の起きる時刻や欠け方などは、以下の通り。

主な地点の状況(出典:国立天文台)
主な地点の状況(出典:国立天文台)

 太陽の光は極めて強いため、正しい方法で観測しないと最悪の場合失明するほどの危険性がある。国立天文台は、「ピンホールを利用する」「日食専用のグラスや遮光板を使う」「望遠鏡を使って太陽投影板に投影する」といった安全な観察方法を推奨している。

安全な観測方法(出典:国立天文台)
安全な観測方法(出典:国立天文台)

 絶対に避けるべきこととしては、以下の観測方法を挙げた。

  • 肉眼で直接見る
  • 望遠鏡や双眼鏡を使う
  • 色つき下敷きやCDを使う
  • フィルムの切れ端を使う
  • すすを付けたガラス板を使う
  • サングラスやゴーグルを使う
  • 日食グラスを使って望遠鏡や双眼鏡をのぞく
絶対に避けるべき危険な観測方法(出典:国立天文台)
絶対に避けるべき危険な観測方法(出典:国立天文台)

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