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NASAの大気汚染観測衛星、光化学スモッグをリアルタイム観測へ

2023.03.16 16:04

塚本直樹

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 米航空宇宙局(NASA)の大気汚染観測衛星「Tropospheric Emissions: Monitoring of Pollution(TEMPO)」が2023年4月7日に打ち上げられた。全米の大気汚染の分布を観測する。

出典:NASA/SAO

 TEMPOは光化学スモッグセンサーとして窒素酸化物、オゾン、ホルムアルデヒドの濃度の検知し、大気汚染物質の分布データをリアルタイムで提供する。観測は静止軌道から実施され、大気汚染レベルの変化だけでなく、汚染物質がどこに移動するのかのデータも提供される。

 これまでの大気汚染センサーは、低軌道衛星に搭載されていた。しかし地上の同地点を通過するのは1日に1回程度で、連続的な変化を観測することができなかった。

 TEMPOはIntelsat(インテルサット)の通信衛星「Intelsat 40e」に搭載され、SpaceX(スペースX)の「Falcon 9(ファルコン9)」ロケットによって打ち上げられる。

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