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衛星データ基盤「Tellus」と地理データ基盤「G空間情報センター」が連携、相互に検索
2023.02.20 16:02
さくらインターネット(大阪市北区)の衛星データプラットフォーム「Tellus(テルース)」と、一般社団法人 社会基盤情報流通推進協議会(AIGID)の地理空間情報データプラットフォーム「G空間情報センター」が、連携を開始した。これにより、両プラットフォームの一部データが相互検索可能になった。
Tellusは、さくらインターネットが開発し運用している、人工衛星データを利用するためのプラットフォーム。衛星データと衛星データ処理に役立つアルゴリズムや開発環境を、クラウド上で提供する。一方、AIGIDが運用するG空間情報センターは、さまざまな企業や組織が多様な目的で整備している地理空間情報(G空間情報)を、有効活用するためのプラットフォーム。
両プラットフォームのデータはこれまで個別に検索する必要があり、両方のデータを組み合わせて利用するには、何度も別々に検索しなければならず、手間がかかっていた。それが今回の連携により、例えば、TellusのデータをG空間情報センターから検索する、といった操作が可能になる。
G空間情報センターから検索可能なTellusのデータは、陸域観測技術衛星2号「だいち2号」(ALOS-2)の「フェーズドアレイ方式Lバンド合成開口レーダー」(PALSAR-2)による解像度3m~100mの合成開口レーダー(SAR)データ、地球観測衛星「ASNARO-2」による解像度1m~2mのSARデータ、地球観測衛星「ASNARO-1」の光学センサーで撮影した、解像度0.5mの白黒画像と2mのカラー画像、気候変動観測衛星「しきさい」(GCOM-C)による、雲やエアロゾル、海洋、植生、雪氷などに関するデータなど。
Tellusから検索可能なG空間情報センターのデータは、道路中心線サンプルデータ提供APIや断面交通量データ(位置情報付)提供API。
検索できるデータは、今後順次増やす予定。