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地球衝突を直前に予測できた直径1mの小惑星、火球となって落下–撮影に成功

2023.02.15 16:34

佐藤信彦

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 欧州宇宙機関(ESA)は、地球との衝突が直前に予測されていた直径1mほどの小惑星「2023 CX1」について、大気圏突入で火球となって落下する様子の映像を公開した。

 2023 CX1を見つけたのは、天文学者のKrisztián Sárneczky氏。ハンガリーのコンコリー天文台ピスケーシュテテー観測所で協定世界時(UTC)2月12日の午後8時18分7秒に観測し、当初「Sar2667」と名付けた。その後、別の観測により、2月13日午前2~4時に英仏海峡の上空で大気圏に突入すると予測された。

 最終的に、予想通り午前2時59分に火球となって落下した。英国の南部とフランスの北部だけでなく、ベルギーやオランダ、ドイツでも観測できたという。2023 CX1の破片は、フランスのノルマンディー地方にある、ルーアン北部の海岸近くに落ちた可能性があるそうだ。

火球となった2023 CX1(出典:ESA)
火球となった2023 CX1(出典:ESA)

 地球衝突が事前に予測された小惑星の発見事例は、これが7つ目。また、Sárneczky氏は、2022年にも同様の小惑星「2022 EB5」を発見したことがある。


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