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インターステラテクノロジズ、SBIインベストメントから10億円を調達

2022.12.27 13:42

飯塚直

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 インターステラテクノロジズ(北海道広尾郡大樹町)は12月27日、SBIインベストメント(東京都港区)が運営するファンドを引受先とした第三者割当増資により、10億円の資金調達を実施したと発表した。SBIインベストメントが運営するファンドによる、ロケット分野への出資は初となる。

 

 今回調達した資金は、同社が2023年の打上げを目指して開発中のロケット「ZERO」の研究開発や設備投資、人材採用、材料費などに充てるという。

 同社はZEROを、すでに宇宙到達実績のある観測ロケット「MOMO」に続く新型ロケットと位置付けている。超小型人工衛星を地球周回軌道に投入できる能力があり、1機あたり6億円以下の国際競争力のあるロケットとして、需要が大きく拡大している小型衛星をオンデマンドで運べるほか、打上げ時期やミッションに柔軟に対応できる点が特徴となる。

 ZEROでは、自社設計により低価格かつ高性能で量産可能なエンジンシステムをはじめ、コア技術を自社で開発。さらには、設計から製造、試験、評価、打上げ運用までを自社で一気通貫させた国内唯一の開発体制を構築している。加えて、民生品や3Dプリントなどの最先端技術を積極活用することで、抜本的な低価格化を図っているという。

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