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欧州ロケット「Vega C」打ち上げ失敗–衛星失う
2022.12.22 17:50
欧州宇宙機関(ESA)の中型ロケット「Vega C」が現地時間12月20日、フランス領ギアナからの打ち上げに失敗した。
Vega Cは高さ115フィートの4段式ロケットで、高度700kmの太陽同期軌道(SSO)に約2300kgのペイロードを打ち上げることができる。2022年7月には、イタリア宇宙機関の人工衛星「LARES-2」の打ち上げに成功していた。
2回目となった今回のミッションで、Vega CはAirbus(エアバス)の地球観測衛星「Pléiades Neo」を2機搭載。ロケット第1段は予定どおりに動作したものの、第2段にて問題が発生した。打ち上げは失敗し、搭載した2機の衛星は失われた。
Airbusは今回の打ち上げの失敗について、データ分析を進めている。Vega Cではロケットの故障した機器の交換のために打ち上げが延期されていたが、それが今回のトラブルに関係しているかどうかは不明だ。