中国民間ロケットのExpace、「Kuaizhou 11」の軌道打ち上げに成功

2022.12.09 09:09

　中国民間宇宙開発企業のExpaceは現地時間12月6日、「Kuaizhou 11」ロケットの軌道への打ち上げに成功した。

　Expaceは国営宇宙開発企業の中国航天科工集団公司（CASIC）のスピンオフとして立ち上げられた会社だ。2022年9月には、固体ロケット「Kuaizhou-1A」の打ち上げと衛星の投入に成功している。

　Kuaizhou 11は、太陽同期軌道（SSO）に約1000kg、地球低軌道（LEO）に約1500kgのペイロードを投入することができ、小型なKuaizhou-1Aよりも5倍強力なロケットとなっている。なお、2020年7月に行われた打ち上げは失敗に終わった。

　今回Kuaizhou 11は酒泉衛星発射センターより、VHFデータ交換システム（VDES）試験衛星を軌道に投入している。同衛星は海洋関連のVDESと自動識別システム（AIS）を搭載し、CASICがすすめる「Xingyun」コンステーレション（衛星群）の一部となる。

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