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欧州宇宙機関、世界初の「パラ宇宙飛行士」発表
欧州宇宙機関(ESA)が13年ぶりに、第3世代となる宇宙飛行士訓練生17人を発表した。この中には世界初の「パラ宇宙飛行士」1人が含まれる。
17人の内訳は、キャリアをもつ宇宙飛行士5人、予備宇宙飛行士11人、身体障害をもつ宇宙飛行士1人。欧州全土から応募した2万2500人あまりの中から選ばれた。
新規に採用された男性3人と女性2人は、ドイツのケルンにある欧州宇宙飛行士センターで1年間の基礎訓練を開始する。
今回初めて設けられた宇宙飛行士の予備役は、選考は通過したものの採用はせず、現在の仕事を続けながらコンサルタント契約を結ぶ。
新規採用者のうち英国の医師でパラリンピック選手のジョン・マクフォールさんは、19歳の時にバイク事故で右脚を切断した。身体障害をもつ宇宙飛行士募集の広告を見て応募を思い立ったといい、「これはすごく面白そうなチャンスだと思った」「『身体障害者を宇宙へ送り込めるか』という問いにESAが答えを出すための候補者として、自分はふさわしいと思った」とコメントしている。
ESAの障害者募集では、片脚の欠損、または130センチ未満の低身長を条件としていた。
(この記事はCNN.co.jpからの転載です)