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欧州、月探査の商業パートナーシップ拡大で合意
2022.11.25 10:54
欧州宇宙機関(ESA)は現地時間11月16日、月探査における商業的パートナーシップを拡大し、より持続可能な宇宙開発をすすめることで合意した。
今回の合意は、ドイツのブレーメンで実施された宇宙関連イベントのSpace Tech Expoにて、「Understanding the Evolution towards Commercial Partnerships in the Development of Europe’s Lunar Economy」のパネルディスカッションとして発表されたものだ。
ESAの商業月探査支援サービス(CLMSS)は、将来の月探査に不可欠なインフラを提供し、欧州の能力を戦略的に位置づけるために計画されている。同宇宙機関の商業化・革新チームのリーダーであるBernhard Hufenbach(ベルンハルト・フーフェンバッハ)氏は、「顧客からの需要を喚起し、ビジネスケースを実現するためにサポートし、第三者からの資金提供を拡大できるように支援する」と語っている。
ESAは月探査を支援するために、Surrey Satellite Technology Ltd.が打ち上げる小型通信衛星「Lunar Pathfinder」の通信サービスを購入する予定だ。また ESAは、独自の大型貨物着陸機(ランダー)「Argonaut」にも取り組んでいる。