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中国、有人ミッションが可能な次世代ロケットの縮小版を披露
2022.11.15 09:44
中国の広東省珠海市にて開催された中国国際航空宇宙博覧会にて、有人ミッションも可能な次世代ロケットの縮小版を展示した。
中国は現在、大型打ち上げロケットとして全長62メートルの「長征5号」や、全長約53メートル「長征7号」を運用している。また現在は、全長93メートルの大型ロケット「長征9号」を2030年頃の打ち上げに向け開発中だ。
今回展示された次世代ロケットの名称はまだ決定されていないが、非公式には「長征5G」や「長征5DY(DYは中国語で月面着陸の意味)、あるいは「921ロケット」と呼ばれている。全長は90メートルで、月遷移軌道に27トンのペイロード投入が可能だという。ロケットには3段のコアステージが設定され、それぞれは中国の現行最大ロケットと同サイズだ。
中国の次世代ロケットは2027年の初飛行を目指しており、2回目の打ち上げは有人ミッションとなる可能性がある。また2段式の小型バージョンも開発中で、こちらは中国宇宙ステーション「天宮」に宇宙飛行士を乗せた宇宙船を打ち上げることができる。