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インフォステラ、北海道大樹町に地上局サイト初開設–アンテナ設置支援を提供
2022.11.15 08:00
商業宇宙港「北海道スペースポート(HOSPO)」を運営する北海道大樹町とSPACE COTAN(北海道大樹町)は11月14日、インフォステラ(東京都新宿区)が、大樹町内の旧生花小学校跡地でアンテナを設置、運用するための地上局サイト(大樹サイト)を10月に開設したと発表した。
地上局サイトは、宇宙事業者がアンテナを設置できる場所を指す。
インフォステラは、人工衛星用地上アンテナのネットワーク化に取り組むとともに、アンテナの設置を支援する“ホスティング”サービスにも取り組んでいる。地上局サイト開設は今回が初。3月から工事に着工し、今回直径3mのアンテナを完成させた。
今回開設した大樹サイトでは、特定の衛星運用者の宇宙ミッションのための専用アンテナのホスティングサービスを提供していくとしている。
人工衛星を使ったインターネット通信の普及、衛星データを活用した「超スマート社会」の実現など、世界的に人工衛星の需要が高まっていると同社は説明。人工衛星運用者からの衛星と世界中からアクセスしたいというニーズにあわせ、アジア太平洋地域をカバーできる日本への関心が高まっているという。
大樹町はあらゆる軌道傾斜角の衛星追跡アンテナを設置するのに最適な場所となっており、特に低軌道衛星(LEO)にとって魅力的な場所であることから、インフォステラは地上局サイト地として選定した。
大樹サイトでは、すでに米国の主要な宇宙事業者2社とアンテナを設置運用する契約を締結。近い将来、大樹サイトの追加拡大も検討しているという。
大樹町とSPACE COTANによると、今回の大樹サイト開設でHOSPOの周辺に宇宙関連事業者が集積し、宇宙産業の設備が拡充することとなり、HOSPOのビジョンである「北海道に、宇宙版シリコンバレーをつくる」の実現に向けた大きな前進になったと説明。引き続き、航空宇宙関連産業の誘致やビジネス創出、宇宙産業による地方創生を推進していくとしている。
インフォステラは、「StellarStation」と呼ばれるクラウドベースのプラットフォームを提供するGSaaS(Ground Segment as a Service)の事業者。アジア太平洋や欧州、中東、アフリカ、米州の各地域でネットワークを展開しており、衛星利用分野でのソリューションプロバイダーとして、サービスを拡大しているという。