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ホテイフーズの「やきとり缶詰」など、外国人宇宙飛行士の「ボーナス食」に選定

2022.11.10 08:00

飯塚直

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 ホテイフーズコーポレーション(静岡市清水区)は11月9日、「宇宙日本食」として認証されている「ホテイやきとり(たれ味)宇宙用」と「ホテイやきとり(柚子こしょう味)宇宙用」について、海外宇宙飛行士の「ボーナス食」に選ばれ、国際宇宙ステーション(ISS)に搭載されたと発表した。

 ボーナス食とは、宇宙飛行士個人が選んで持っていくとができる宇宙食のこと。ISSに長期滞在する全ての宇宙飛行士が食べるものは「標準食」と呼ばれ、現在米航空宇宙局(NASA)とロシアが提供している。

(出典:ホテイフーズ)
(出典:ホテイフーズ)

 今回、海外宇宙飛行士による試食などで評価され、宇宙日本食が初めてISSに滞在している「Crew-4」の海外宇宙飛行士向けのボーナス食として搭載された(Crew-4は10月に帰還)。

 宇宙日本食は「宇宙空間で飛び散らない」「常温で1年半以上の賞味期限」「限られた設備で調理可能」といった基本条件のほか、「宇宙日本食認証基準」を満たす食品。書類審査や1年半の保存試験、宇宙航空研究開発機構(JAXA)立ち会いの工場検査など、厳しい条件をクリアしているという。

 同社の「やきとり缶詰」は、市販品が基本条件をクリアしているだけでなく、製造工程、特に衛生管理面もJAXA基準を満たしており、申請から2年7カ月で認証を取得したという(2019年10月25日認証取得)。

 これまでに認証された宇宙日本食の多くは、宇宙専用商品であったり、市販品の仕様や製造工程、包材などを宇宙用にカスタマイズしたりしているという。

 「やきとり缶詰」の場合、宇宙日本食と市販品の違いは基本的に缶のデザインの有無だけであり、地上で普段食べているものと同じクオリティのものを宇宙空間でも食べられると説明。ISSで使用される無地缶では、ベルコインフックと呼ばれる面ファスナー状のものが付いており、無重力空間でも固定できるように工夫されている。

 日本人宇宙飛行士は、以前からボーナス食として採用していたが、外国人宇宙飛行士にも選ばれたことで、宇宙日本食をISS標準食とする活動にも期待しているという。

(出典:ホテイフーズ)
(出典:ホテイフーズ)

 ボーナス食として搭載された宇宙日本食は以下の通り。

食品名製造元
ホテイやきとり(たれ味)宇宙用 ホテイフーズコーポレーション
ホテイやきとり(柚子こしょう味)宇宙用
スペースまるとっとアジ(燻製しお味) キシモト
キシリトールガム(ライムミント) ロッテ
宇宙食 特濃ミルク8.2 味覚糖
プルーンエキストラクト 三基商事
赤飯 尾西食品
山菜おこわ
白飯
おにぎり 鮭
イオンドリンク 大塚製薬
名古屋コーチン味噌煮(宇宙食) サガミホールディングス
北海道産牛肉とミニトマトのハンバーグ 十勝スロウフード
サバ醤油味付け缶詰 福井県立若狭高等学校
味付海苔 山本海苔店

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