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スペースシャトルのキャビン練習機が航空博物館に到着–発射直前を体験可能

2022.11.09 16:57

塚本直樹

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 米航空宇宙局(NASA)のスペースシャトルのキャビン練習機「CCT-2」が、ジョンソン宇宙センターからローンスター航空博物館へと米国時間11月4日に移動した。

出典:Lone Star Flight Museum

 1975年に設置された最初のスペースシャトル練習機「CCT」に続き、CCT-2は1993年にジョンソン宇宙センターに設置された。内部は上部のフライトデッキと下部のミッドデッキの2層構造となっており、キャビンを上向きに傾けることで、クルーはシャトルが発射台に設置されているのと同じ状況を体験することができた。一方で、スイッチやダイヤルなどは動作しなかった。

 CCT-2はローンスター航空博物館にて、スペースシャトルのミッションシミュレーターと一緒に展示されることになる。CCT-2の追加により、同博物館はスペースシャトルの訓練機を2台展示する、唯一の場所となった。

 ローンスター航空博物館の社長兼最高責任者をつとめるDoug Owens(ダグ・オーエンス)氏は、「我々が今保有しているのは、スペースシャトルとその次代の宇宙飛行士が経験した訓練の、より完全なストーリなのだ」と語っている。

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