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SpaceXの次世代宇宙船「Starship」、初の軌道打ち上げは12月に実施へ
2022.11.02 17:06
Space Exploration Technologies(SpaceX)の次世代宇宙船「Starship」の初の軌道打ち上げが12月に実施されると米航空宇宙局(NASA)の高官が明かした。
Starshipはブースター「Super Heavy」と組み合わせることで、全長120mの巨大なロケットとして運用される。すでにプロトタイプの機体となる「Ship 24」と「Booster 7」によるエンジン点火試験が繰り返されているが、軌道打ち上げはまだ実施されていない。
NASAの月探査計画「Artemis」にて開発を担当するMark Kirasich(マーク・キラシッチ)副管理官は、米国時間10月31日、諮問委員会にて「スターシップの飛行は4回おこなわれる。最初のフライトは12月初旬に予定されている」と述べた。
Starshipは2021年5月以来飛行を行っておらず、またその最高高度も約10kmだった。このことから、同宇宙船が軌道打ち上げを実施するには米国連邦航空局(FAA)による長い環境審査を通過する必要がある。
Artemis計画では2025年から2026年に実施される「Artemis III」にて、「Starship」を利用し宇宙飛行士を月面に送り届ける予定だ。