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太陽フレアが生命に与える影響を調査–民間衛星「Mauve」が24年に打ち上げ
2022.10.28 13:27
他の恒星からの「太陽フレア」が太陽系外惑星にどのような影響を与えるかを研究する民間ミッション「Mauve」が、2024年に打ち上げられる予定だ。
太陽では定期的に巨大な爆発現象の太陽フレアが発生している。これは太陽系でも最大の爆発現象で、X線やガンマ線、高エネルギー荷電粒子が放出される。これにより、磁気嵐やオーロラが発生し、さらには太陽嵐として送電網や人工衛星などに被害をもたらすこともある。
Blue Sky Spaceが実施するMauveでは、太陽系外惑星を観測するために、紫外線分光器と直径15cmの望遠鏡が搭載される。そして、他の恒星からの太陽フレアやコロナ質量放出が惑星の大気をどのように破壊し、地表の居住性に影響を与えるのかを調査する。
Blue Sky Spaceの主任科学者ことGiovanna Tinetti(ジョバンナ・ティネッティ)氏は、「太陽系外惑星を観察するすることで、私たちの恒星である太陽の振る舞いや、地球への影響をより理解することができる」と語っている。
Mauveの製造は今年11月から開始される。宇宙船とその観測機器は、ハンガリーを拠点とするC3S LLCと、オランダベースのISISPACE Groupが担当する。