ニュース
国際宇宙ステーション、ロシアの衛星破壊実験の破片を回避
2022.10.26 14:23
米航空宇宙局(NASA)は米国時間10月24日、国際宇宙ステーション(ISS)がロシアの衛星破壊実験により発生した破片を避けるため、接続された「Progress 81」貨物船が5分間のエンジン点火を実施したと発表した。
ロシアは2021年11月に「直情型対衛星実験(ASAT)」として、運用を停止していたソ連時代の衛星「Cosmos 1408」を地上から発射したミサイルで破壊した。これにより、軌道上には多数のスペースデブリが飛散した。
NASAによれば今回のエンジン点火によるマヌーバにより、ISSが遠地点で0.32km、近地点で1.3km上昇したという。これによる、ISSのミッションへの影響は発生していない。
ISSがASATにより発生した破片を避けたのは、今回が初めてではない。2022年6月にも、ISSは同様のマヌーバを実施した。