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人のDNAを月面に。Space Crystalsが2023年に新たな試み–目的は?

2022.10.20 16:32

塚本直樹

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 宇宙開発スタートアップのSpace Crystalsは米国時間10月17日、人類のDNAを月面に届けるプロジェクトを発表した。

出典:Intuitive Machines

 Space Crystalsの計画では、まずクライアントのDNAを2つの結晶溶液に注入する。そして宇宙空間にて2個の水晶結晶を生成し、地球に戻して片方はクライアントに渡される。そしてもう片方の結晶が、クライアントの個人情報を収めたタイムカプセルとともに、商用月着陸船によって月面に送り込まれる予定だ。

 ミッションの予定時期は2023年で、すでにペイロードを搭載するための契約も確保しているとのこと。参加費用は15万ドル(約2200万円)だ。宇宙空間では地上とは異なり、ミッションごとに異なった形状の結晶が生成されることもアピールされている。

宇宙に「自分の存在を残す」ことが目的

 商業宇宙旅行を手掛けるWaypoint 2 Spaceとその創設者のKevin Heath氏が支援するSpace Crystalsは、「宇宙に自分の存在を残す」ことを目標としている。プロジェクトの詳細はまだ発表されていないが、米航空宇宙局(NASA)の「CLPS」プログラムによる打ち上げが予測されている。

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