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SpaceX、超大型ロケット「Starship」のテストを慎重に実施–「失敗すれば6カ月遅延」
2022.10.18 17:15
Space Exploration Technologies Corp(SpaceX)を率いるElon Musk(イーロン・マスク)氏は米国時間10月16日、次世代宇宙船「Starship」のテストを非常に慎重に進めていると明かした。
Starshipは、ブースター「Super Heavy」と組み合わせることで、全長が120メートルとなる大型ロケットだ。すでにプロトタイプの「Ship 24」「Booster 7」による点火テストも実施されており、現在は初の軌道打ち上げに向けた準備がすすめられている。
Starshipのテスト打ち上げは、テキサス州南部のSpaceXの施設にて実施される。マスク氏はテストについて、「非常に注意深くすすめている。もしRUD(機体の爆発)が生じれば、Starshipの開発は最大6カ月遅れることになるだろう」と述べている。
Ship 24では、地面に固定したままでの「Raptor」エンジンの点火テストをすでに実施している。一方でBooster 7では33基のRaptorエンジンのすべての点火テストはまだ実施しておらず、StarshipをHeavy Boosterに設置した状態での点火テストも実施していない。
Starshipの軌道打ち上げ試験では、Ship 24は地球を一周してハワイ沖に落下する予定だ。また、Booster 7は打ち上げ直後にメキシコ湾に落下することとなる。Musk氏は以前、このテストは早ければ11月にも実施されると発言していたが、現時点ではそのスケジュールは不透明だ。