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Artemis計画の先導役、NASAの小型月探査機「CAPSTONE」の異常回転がついに止まる

2022.10.11 16:37

塚本直樹

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 米航空宇宙局(NASA)は米国時間10月7日、小型月探査機「CAPSTONE」にて発生していた制御不能のスピン(回転)を止めることができたとブログ記事で発表した。

 CAPSTONEは今年6月に打ち上げられた小型衛星で、その目的はNASAの月探査計画「Artemis」における事前調査としてのデータ収集となる。9月初旬には地球から約150万kmの地点と到達していたものの、その後の軌道修正マヌーバ中に不具合が発生し、セーフモードへと移行していた。

 NASAによれば、CAPSTONEは探査機の8個あるバルブのうちの1個が完全に開かなくなったことにより、スピンが発生していた。しかし衛星の運用を担当するAdvanced Spaceと共に地上管制から指示を送信したことで、三次元飛行の要素となる「ヨー、ピッチ、ロール」を制御できることが確認された。

 NASAは11月13日に予定されているCAPSTONEの月軌道への到着に向け、探査機の回復ミッションをさらに進めている。現在は太陽電池アレイを太陽の方向へと向け、地上とのデータ接続を改善するためにアンテナの方向を調整している。

(出典:NASA/ Daniel Rutter)

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