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Astraが6月に打ち上げ失敗、NASAのハリケーン追跡衛星が再度打ち上げへ

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　米航空宇宙局（NASA）は米国時間10月11日、ハリケーン追跡キューブサット（小型衛星「TROPICS」）の2023年の打ち上げのために、新たなロケットの選定を進めると発表した。

　NASAは今年6月に2機のTROPICSの打ち上げを試みたが、米Astraが開発した「Rocket 3」ロケットの問題により、ミッションは失敗。人工衛星も失われた。AstraはすでにRocket 3シリーズの廃止を決定しており、現在はより大型な「Rocket 4」の開発をすすめている。

　NASAは現在、2023年のTROPICSの打ち上げに向けて、企業からの入札を要請している。同宇宙局はVADR（Venture-Class Acquisition of Dedicated and Rideshare）と呼ばれる商業打ち上げサービス契約により、事前に承認された13社からの入札を待つことになる。

　今年9月にはカナダや米国、プエルトリコに巨大なハリケーンや強い熱帯性暴風雨が襲来し、ロケットの打ち上げスケジュールにも大きな影響が出た。そんな中、1時間に1回と高頻度での気象観測が可能なTROPICSの運用が待たれている。