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米海洋大気庁、次期気象衛星を11月1日に打ち上げへ

2022.10.07 18:15

塚本直樹

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 米海洋大気庁(NOAA)は英国時間10月4日、次期気象衛星を11月1日に打ち上げると発表した。

出典:University of Wisconsin Madison Cooperative Institute for Meteorological Satellite Studies

 今回打ち上げられるのは、気象衛星「Joint Polar Satellite System-2(JPSS-2)」だ。打ち上げはバンデンバーグ宇宙軍基地から、United Launch Alliance(ULA)の「Atlas 5 401」ロケットにより実施される。

 JPSS-2は、Northrop Grumman(ノースロップ・グラマン)が開発した気象衛星で、JPSSのコンステレーションとしては3番目の衛星となる。初めて打ち上げられたのは2011年10月の「Suomi National Polar-Orbiting Partnership(Suomi NPP)」で、同衛星はその寿命が近づいている。

 JPSS-2は軌道上では「NOAA-21」と名付けられ、「NOAA-20」と並行して観測を行う予定だ。このように2機の気象衛星で観測を行うことで、ハリケーンなどのより多角的な分析が可能となる。

 NOAA-21は90分ごとに地球を一周し、気象モデルへのデータ提供、嵐の観測、火災やその他の環境災害の検出、海面温度の監視、有害藻類の発生状況の確認、大気中のオゾン量の測定などをおこなう。

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