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ドイツRFA、商業ロケット打ち上げを2023年末に予定–低軌道に1600kgを打ち上げ

2022.09.29 17:20

塚本直樹

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 ドイツのバイエルンを拠点とするRocket Factory Augsburg(RFA)は、同社初となるロケット打ち上げを2023年末に予定していることを、パリで開催されている国際宇宙会議(IAC)で明かしている。

 RFAは3段式ロケット「RFA One」の開発を進めている。同ロケットは「Helix」エンジンを搭載し、地球低軌道(LEO)へと1600kgの打ち上げ能力を持つ。同社は北極圏内にあるスウェーデンのキルナでロケットのエンジンテストを進めている。

 RFAの広報担当Jonas Kellner氏は、「我々は次のステップで圧力システム、バイオニクスを含む、ロケット第2段のHelixエンジンとの統合を予定している」と述べている。「その後、来年の第1四半期(1〜3月)、第2四半期(4〜6月)にロケット第1段で同じことを行い、2023年末に間に合わせる予定だ」

 欧州では複数の企業が、ロケット打ち上げの準備を進めている。スコットランドを拠点とするSkyroraは、「SaxaVord」ロケットの2023年第3四半期(7〜8月)の打ち上げを計画している。ドイツのミュンヘンを拠点とするIsar Aerospaceは、「Spectrum」ロケットの2023年の打ち上げを予定している。

(出典:RFA)

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