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東北大学発スタートアップのElevationSpace、同大学内にR&Dセンター開設

2022.09.29 08:00

飯塚直

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 国際宇宙ステーション(ISS)に代わる宇宙環境利用プラットフォームを開発する東北大学発スタートアップのElevationSpace(仙台市青葉区)は9月28日、東北大学工学研究科総合研究棟(仙台市青葉区)にR&Dセンターを開設したと発表した。

 同社は、2022年3月のシードラウンドでの資金調達以降、採用を強化しており、現在は社員14人(業務委託、学生インターンは除く)体制で事業を進めている。

 今回、2023年に打ち上げを予定する技術実証機「ELS-R100」と2026年打ち上げ予定のサービス機「ELS-R1000」の開発を加速させることを目的に、研究開発の拠点としてR&Dセンターを開設した。

 ElevationSpaceの共同創業者であり取締役 最高技術責任者(CTO)である桒原聡文氏が所属する東北大学工学部・桒原研究室を共同研究先にして、隣接する同R&Dセンターの開設により、今後の研究開発を強化、加速させる方針。

R&Dセンター内のミーティングルーム(出典:ElevationSpace)
R&Dセンター内のミーティングルーム(出典:ElevationSpace)

 同社は、東北大学 吉田・桒原研究室でこれまで開発してきた15機以上の小型人工衛星の知見や技術を生かし、人工衛星内で実験や製造などを可能な小型宇宙利用回収プラットフォーム「ELS-R」を開発している。

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